中の島メンタルクリニックは地下鉄南北線 中の島駅直結の心療内科・精神科です。お薬とお薬以外の両面で治療を行います。その場しのぎの応急処置的な治療ではなく、病気が再発しそうになっても大丈夫と自信をもっていただける中・長期的な治療を目指しています。
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双極性障害(躁うつ病)

双極性障害とは

双極性障害とは、気分が落ち込むうつ状態と気分が高揚する「躁状態」が交互に起こる病気のことです。
以前は、躁うつ病と呼ばれていました。
軽い躁状態に気づかれずうつ状態だけと思われてしまうとうつ病と誤診されることも多く、そのことが治療上の問題となっています。
この病気は、うつ状態だけをみる限り、うつ病と区別がつきませんが、治療法が大きく異なるため、鑑別は重要です。

双極性障害の原因

双極性障害の原因は、脳内の情報伝達の乱れにあると考えられています。
その人が病気になりやすい性質であるかどうか、またはなりやすさの度合いと、ストレスなど病気のきっかけとなる要因の組み合わせにより発症するという考え方もあるが、未解明の部分が多いのが現状です。
双極性障害を引き起こす特定の遺伝子は見つかっていませんが、発症には遺伝的側面もあると考えられています。

双極性障害の症状

双極性障害は、躁状態と呼ばれる気分の高ぶりとうつ状態と呼ばれる気分が低下した時が、交代して起こる病気です。
躁状態やうつ状態がおさまった時には、何の症状もありません。
この躁状態でもうつ状態でもない時には、健康な人と変わりがないように見えます。
双極性障害自体が、躁状態か、うつ状態のどちらで始まるかは、半々で、この病気が発症する年齢は、30歳くらいが平均的ですが、中学生から高齢者まで、さまざまな年齢で発症します。
また、一般的な検査では異常がありませんが、血液や尿の検査で異常がある身体の病気や脳のCTやMRIでわかります。
脳の病気によって、双極性障害と同じ状態になることもあるので、一般的な検査は必要です。
症状の一例ですが、不要な物を大量に買ったり、衝動的に買い物をする、危険な投資や事業計画をしてしまう、上司に怒鳴るなどの他、気分が高まりハイテンションになる、些細なことに敏感になり、怒りっぽくなるなどの症状が挙げられます。

双極性障害の治療法

治療が必要と医師が診断すれば速やかに開始となりますが、基本は薬物療法で気分安定薬を使用します。
これは気分が大きく上下に乱れている状態を安定させる効果が期待できますので、服用時が躁状態でも、うつ状態でも有効です。
薬物療法だけでなく精神療法も行われます。
その内容とは主に「認知行動療法」です。
同療法によって、物事の捉え方(認知)や問題とされている行動を見つめ直していき、自分の感情パターンや陥りやすい思考を探っていきます。
それが判明することで、心をうまくコントロールしていき、ストレスを軽減していくようにします。

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