発達障害(ADHD)

発達障害とは

「発達障害」は医学的には脳機能の障害です。
発達障害の方は、円滑にコミュニケーションをとったり、「ミス・抜け漏れ」なく作業をしたりすることに他の人よりも難しさを感じています。
発達障害の方は、自助努力が足りないわけではなく、むしろ真面目で、表裏がない性格です。
しかし、結果が伴わないため、努力が足りない、怠け癖があるなどと勘違いされやすいのです。

発達障害の原因

発達障害とは、原因は心ではなく、脳機能の偏りにあるといわれています。
家庭環境や親の養育、本人の性格ではありません。
成人になるまで、発達障害と診断されなかった方では、一般にその特性の程度が軽いことや、それを補う能力を持っていること、周囲からサポートが良好であったこと、適性の合った進路を選択された方などが多いのでないかと思われます。
ちょっと個性の強い方、ちょっと変わった方と思われていることはありますが、特に学生時代には大きな問題とならないことは多いようです。
それが、大学・専門学校に進学する、社会人になる、仕事の量が増える、人との交流が必要になる、会社等の中で責任を持つ立場になるなど環境が変わり、困難を抱え、二次障害として不安・抑うつや身体症状が出現し、苦悩され、辛い状態となることがあります。

発達障害の症状

大人の発達障害の中には、大きく分けて三つの傾向があります。
この傾向は発達障害をきっちりと三つの種類に分けるものではなく、それぞれの傾向を併せ持つ人がいたり、人によってその傾向の強さが異なったりすることがあります。
その三つの障害とは、以下のようなものです。

発達障害の治療法

いずれの発達障害も完治させることは難しいとされています。
そのため、何よりも大切なのは、保護者や家族など周りの人たちが協力し合い、適切な接し方をしたり、生活環境を整えたりしながら、本人が社会生活を送りやすくなるようにサポートしていくことが重要です。
治療としては、それぞれの特性に応じた療育や薬物療法などを進めていきます。
例えば、自閉スペクトラム症の場合、コミュニケーション能力や適応力の発達を促すための療育などを行うため、早期に発見することがとても重要になります。
また、注意欠陥・多動性障害では、脳内ドーパミンやノルアドレナリンの伝達機能を強める薬が処方されるなどの薬物療法も行っていくのが特徴です。
学習障害の場合、苦手な分野を克服させようとすると、逆効果で症状が悪化することもあるため、それぞれの状態を把握した上で、安心して社会生活が送れるように支援を行います。